2012/12/27 投稿者:nanaoさん
『サイケデリック・ペイン』DVD
おすすめレベル:★★★★★
ロックオペラ最高!!
ロックオペラとはいかなるモノか?なんて構える必要はまったくナシ!!テーマパークのアトラクションに迷い込んだ気分でただその世界に身を任せるだけ。天使と悪魔の抗争に巻き込まれるロックスター詩音とギタリストの親友魁人の友情を軸に、詩音と天使ソフィの恋、魁人の恋人リナのパパであるマッドサイエンティスト鏡博士の陰謀(?)などなど奇想天外なストーリーが野外スタジアムライブ当日=惑星直列=大天使降臨の日を目がけて怒涛のように展開します!
初めは呆気にとられていてもその世界にグイグイ引き込まれてしまいます。友情や愛、歌やダンス、ライブやアクション、客席を巻き込んだエンターテイメントの数々。鏡博士と助手の天野くんのコミカルな演技にも思わず吹き出しちゃいます。片瀬那奈さんここまで振り切ってやってくれると気持ちいいですね!そしてラストシーンでは涙と感動が…。
ロックバンド“サイケデリック・ペイン”のライブにノリノリの観客席。会場はライブハウス!詩音:福士誠司さんの迫力のボーカルもソフィ:北乃きいさんの胸を打つ真っ直ぐな歌声もいい。そして物語の鍵を握る魁人:綾野剛さんのロックギタリストぶりは完全に演技を超えてます!!演奏はもちろんのこと、ロングヘアを靡かせてステージを駆け回り、激しいヘドバンは美しくさえ思えます。彼の天地を裂くような叫びから始まる『ハンマー』は舞台でしか聴くことのできない名曲。いえ名曲はそれだけじゃない。悪の秘密結社ダークネスの“ドロンジョ”ことレディー・パンドラ:片瀬那奈さんの遊び心満載のボーカルが冴える『“悪”ってなあに?』を始め、曲を聴くだけでその場面が目に浮かぶインパクトのある曲がたくさん。天使や悪魔に扮したダンサーたちのキレのあるダンスも素晴らしく見ごたえ十分!見ごたえといえばきいちゃんの殺陣にはびっくり!コスプレアイドルのようなビジュアルで繰り出す殺陣は必見。ダークネスの鉤ヅメ男にボコボコにされるシーンでは迫真の演技で胸が痛くなりました。
ロックオペラだけに沢山の素敵な曲が散りばめられています。私の心に残る曲は『ハンマー』の他にも劇中歌として『抱いて…。』『私は魁人がわからない』『詩音と魁人』『時は来たれり』『剥がれた孤独』『救世主の復讐』『救世主の恋』。ノリのいい『神様!アンタに喧嘩を売ってやる!』『Psychedelic Boogie Man』はもちろん代表的な曲で大好きです!でも忘れちゃいけないのが『A Million Secrets of Angel』『みんなロックが教えてくれた』!これらは胸キュンしちゃう素晴らしい曲。CDも買っちゃいました♪
特典映像も良かったです。あの舞台に辿り着くまでのサイケデリックペインメンバーの軌跡が覗えました。舞台ならではの緊張感も。そして大阪千秋楽の盛り上がりはすごかった!会場はペンライトの海みたいでそれをステージから眺めてる出演者たちにはどんなふうに映ったのでしょう?あの時あの会場にいた人すべてが同じ感動を共有していたような気がします。
ああ…この舞台をまた観たい!!DVDを観て感動が甦ると同時に真っ先にそう思いました。
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2012/12/27 投稿者:MDC19さん
『サイケデリック・ペイン』DVD
おすすめレベル:★★★★
バンド必見
とにかくバンド演奏が良い。布袋さんらしい正統派ロックを堪能できる。
福士さんと綾野さんは、プロのミュージシャンかと見まがうほどぴったりしている。
もちろん、ドラマーとベーシストはさすがの演奏。
きいちゃんも、アニメから飛び出たかのようなかわいい天使になり切って、戦う姿も様になっている。
片瀬さんの悪女も色っぽくて、得した気分。
奇想天外なストーリーの中に、雪之丞さんや井上さんの熱い思いを感じさせられて、歌詞やセリフをじっくり聞くとじーんとしてしまう。
「ロックオペラを演りたい」という熱意がほとばしる作品だと思う。
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2012/12/21 投稿者:はなママさん
『ビューティフル・サンデイ』DVD
おすすめレベル:★★★★★
号泣必至のラブストーリー
堺雅人さん目当てで購入しました。10年以上前の堺さんにキュン死です♪
堺さんファンには期待以上の満足感をあたえてくれます。
そうでない人にとっても、見たら必ず前向きな気持ちにさせてくれる作品だと思います。
好きだからこそ、相手の幸せを願えばこそのウソ。
三人三様の愛情と思いやりが、星のように心に降ってくる切なさに、涙が止まりませんでした。
一人で見るのもよし、大切な人と一緒に分かち合うのもよし。
見終わった後には、あなたの大事な人を抱きしめたくなる、そんな作品です。
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2012/11/18 投稿者:SKr2さん
『蛮幽鬼』DVD
おすすめレベル:★★★★★
ボディーブローのように効く一本
堺雅人を初めて見たとき、なんと胡散臭い、信用できない笑顔の役者だろう、と思った。
もう10年以上も前のことだ。表情筋にピタリと張り付いたような笑顔。
それから月日がたってキャリアを積んだ彼は、その笑顔で、愛を語り人を癒しコミカルな表現で笑いを取るようになった。彼の笑顔は、万能だ。彼の笑顔は信用できないが、彼の笑顔から繰り出される感情表現を私は信じる。
その堺雅人が、蛮幽鬼で演じた役が「笑顔で人を殺す男」。
「半笑いで恐ろしいことを言うような役が似合う」と評されたこともある堺にとって、ベタと言えばベタな、わかりやすいと言えばわかりやすいはまり役だが、ここまでがっちりわかりやすい設定は、逆に見ることがなく、見終わった後「そうそう!こういう堺雅人が見たかったんだよ!」と膝を打った。
彼は、確かな殺陣の技術と所作の美しさで凄腕の殺し屋という役どころに説得力を与え、無邪気な子供のような笑顔で、サジという男の哀しさと闇の深さを表現していた。
しかし、蛮幽鬼の主役は、堺ではない。芝居の中心で、どっしりと構えているのは、上川隆也だった。序盤の、若々しく青臭い青年から、10年の月日を経て復讐の鬼となるまで。
自身を陥れた者たちへの恨みをはらすべく、ダークヒーローへと転じていくのだが、上川が演じた伊達土門は、鬼のような形相をしていても尚、青臭い理想を語っていた青年時代のその面影を絶妙に残し続けている。
それは、土門のもつ光のようなものを感じさせ、どんなに手を汚しても、彼を「悪役」に見せない。
土門の持つ光とサジの闇。終盤、その対比がくっきりと現れるほどに、サジの深い闇と、それに立ち向かおうとする土門のやりきれなさを感じ、胸を打たれた。
とかなんとか、ぐちゃぐちゃと考えてもいいし、考えなくても、スカっと楽しめるのが新感線の素晴らしいところ。洗練された動きや殺陣には興奮するし、ただただ、スケールの大きさに圧倒されるのもいい。
今回、そんなに出番が多くなかったはずの、橋本じゅんと右近健一には大笑いさせられた後、ちゃんと泣かされて、粟根まことにはニヤリとし、高田聖子と山内圭哉はとってもチャーミング。
早乙女太一の殺陣は目を見張る巧さで、容姿は妖しく美しく、それでいて、好青年というイケメンっぷり。
稲森いずみの声は、美しいが頼りなげで、幕が開いたときには「大丈夫かな」と心配になったが、幕が降りる頃には凛と張った強い声に変化しており、そのポテンシャルの高さに唸らされた。何より、薄衣とか、透ける素材とか、あの手の衣裳がよく似合う!惜春役の千葉哲也は、終始爽やかな笑顔で、堺雅人との笑顔対決も見所のひとつ。
とまあ、こんな風に、役者を中心に見所たっぷり。
さらに、普段テレビで見る役者が全く違うスケールで現れるのも舞台の面白いところ。
とにかくこの『蛮幽鬼』、笑ったり泣いたり、色々と考えさせられたり、大きな大きな、一本なのである。
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2012/11/13 投稿者:グレープさん
『夏ホテル』DVD
おすすめレベル:★★★★★
超豪華!
松本幸四郎、松たか子、松本紀保さんの親子共演って、
ものすごく豪華じゃないですか?!
ミーハーな私は、それだけで面白くないわけがない気がして、観ちゃいましたよ!
実は、松本紀保さんの演技を観るのは初めてで、
どうしても品があるイメージを持っていたのですが、
こんなに大胆な女優さんだとは思いませんでした!
実はとても男前な女優さんなのかな?
最初ミーハーな気持ちで観はじめた筈なのに、
みなさん、演技力のある俳優さんばかりなので、
観ている内に作品にのめりこんでいて、
親子ということはすっかり忘れていたのですが(笑)
改めて思い返すと、やっぱり親子なのかな~と思う
自然さがあったように思います!
ちなみに、コメンタリーに染五郎さん!
何ともお得な作品です♪
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