2013/12/26 投稿者:ほわいとさん
『今日と明日の間で』DVD
おすすめレベル:★★★★★
すごい!
お恥ずかしながら、イーオシバイさんで発売されて初めて首藤康之さんの存在を知りました。
ジャケットが素敵だし、なんとなく新たな芸術に触れられるかも!と思い購入してみましたが、これはすごい。大感動です!
久しぶりに、コレだ!と思う芸術に会えたような気がします!
すっかりファンになってしまいました。
以前、轟天(全然、ジャンルが違いますね・笑)を観たときの衝撃もそうでしたが、
こうして、ふと気になる「人」や「舞台」や「芸術」に出会えるのがイーオシバイさんの
いいところですよね!
今回も、首藤康之さんに出会わせてもらい感激!
バレエに興味ないからって、観ないのは損です。一人の人間の生き様ですから!
いやー、首藤さんの舞台を観る日が楽しみです。
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2013/12/20 投稿者:リンスはお湯に溶かす派さん
『メタルマクベス』DVD
おすすめレベル:★★★★★
これが私の「マクベス」決定版!?
先日、とある「マクベス」を観劇しました。
もともと「マクベス」の内容は知っていたので、特に問題ないかなと
思ったのですが、大きな問題が!!
なんと、どうしても頭の中では「メタルマクベス」の登場人物で
人間関係や物語の進み方を考えてしまうのです!
これは、自分でも驚きました。
よほど「メタルマクベス」のインパクトが強かったのだろうな…と。
そう思って、後日「メタルマクベス」を観ることにしました。
公演当初、ヘビーメタルでシェイクスピアだなんて、とんでもないなぁと思いましたが、
改めて観直してみると、これが結構普通に「マクベス」だったんです!
二つの時代を行き来しつつも、しっかりと「マクベス」の話を進め、
時には横道にそれながらも、その横道は決して間違えていないと
本筋に戻った時に気が付き、その細やかな設定に驚きました。
たとえば、とあるパーティーのシーン。
これは「マクベス」でも重要なシーンなのですが、「メタルマクベス」では
未来のバンドのパーティーシーンとなっており、面白おかしく話が進み、
油断していると「マクベス」の本筋の大事な話がガッツリと入ってくる…。
随所にそのようなシーンがあり、気を抜けません。
「マクベス」を知っていても知らなくても、この作品を観ると
「マクベス」=「メタルマクベス」になるに違いありません!
私自身もそうでしたから!(笑)
シェイクスピアは、人間関係が難しくてわかりにくいと思っている方は、
「メタルマクベス」を観てから、他の「マクベス」を観るとわかりやすいと思います!
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2013/12/11 投稿者:とりあえずの忍者さん
『レッツゴー!忍法帖』DVD
おすすめレベル:★★★★★
バカも休み休みにゃー!
笑った。
いい大人の全力のフルスイングは、いつ見ても清々しく、バカだ。
こんなバカな舞台を金を出してみて、DVDを買って見て、
そしてまた見直す。
そんな私もきっとバカだ。
今回は年末の忘年会で、仲間と一緒に見た。
みんな演劇好きで、もちろんこの作品も知っている連中ばかりだったけど、
やっぱり爆笑だった。
やっぱりバカは強い。
そして、笑いは強い。
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2013/12/02 投稿者:ボトル・ネックさん
『国民の映画』DVD
おすすめレベル:★★★★★
役者の力量VS脚本のパワー
2014年に再演されるとのことなので、改めて初演をDVDで見直しました。
三谷さんの作品の中ではどちらかというとコメディ色が薄くシリアス。
でもあっという間に引き込まれました。
多くのキャラクターが登場しますが、それぞれに個性があり、その書き分けは流石三谷さん!
そしてその各キャラクターを、豪華な出演者達がしっかりと演じており、
作品にぐっと厚みが増しています。
初演ならではの、勢いを感じることもでき、今から再演の舞台が楽しみになりました。
できれば、観劇後にまた見てみて、比べてみたいと思います。
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2013/11/30 投稿者:怪獣だ!ガオー!さん
『組曲虐殺』DVD
おすすめレベル:★★★★★
カタカタまわる~胸の映写機~♪
思想や言論の自由が許されなかった時代、それに立ち向かった男の話である。
そのような厳しい時代があったのだと、思いを馳せるのも良いのだが、そんな状況を体現してない私などが、「切実に感じた」などと書いては、魂のこもってない言葉になりそうだ。
何しろ最近では、ちょっと口を滑らせた有名人等が、重罪人のごとく一般人にやり玉にあげられるという、逆転現象とでもいうか、巷が発言の自由を奪っている印象さえあるから、役人が発言を制圧していたという当時を、中々想像しにくい。
…なので、本作の素晴らしさをあえてそこに論点を置かずに語りたい。
まず、これほど登場人物すべてにスポットが当たっている作品は珍しい。
主人公はもちろん、それを支える人、更には、それを追う特攻にさえ人間ドラマが描かれている。
エンディングで印象的な「カタカタまわる~胸の映写機~」というフレーズは、『覚えておいてほしい。この時代にこんな人間たちがいたんだ』と語りかけているように感じる。
その意味では、史実の出来事云々よりも、そこに生きた人間の瑞々しさをいかに描くかが、本題になっていると私は感じた。
本作は読売演劇大賞優秀作品賞に選ばれた作品であるが、特筆すべきは、やはり音楽担当をした小曽根氏ではないだろうか?ミュージカルというと、声を張り上げて、大勢で合唱するあのイメージがあるが、本作で紡がれる音楽は、歌うというより「語り」に近いものだ。
静かに響くピアノと歌は、全編を優しく包み、本劇を名作へと押し上げている。
数十年前の出来事を井上氏が作品にし、それが今演劇作品となって甦り、我々の胸に刻まれている…そんな立体的なつながりにまで思いを馳せると、無性に「人が愛おしい」という気持ちで胸が熱くなる。私にとって至極の一本となりました。
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