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新着レビュー一覧

全レビュー数 836
皆さまからのレビューをお待ちしております!レビュー投稿の仕方はコチラ

2014/01/27  投稿者:コンポートさん

『LOOSER~失い続けてしまうアルバム』DVD

おすすめレベル:★★★★★

漢の誠

パッケージや設定を見れば気付くでしょうが、これは漢達の物語です。

それも全員が大きな志を持った漢達です。

多くの物語は敵対する2つの勢力があれば、片方が善、もう一方が悪として描かれます。

しかしこの物語は違うのです。
どちらも己が正義と信じ、よりよき日本のため、明るい未来のため錯綜しているのです。


複雑に怪奇した世間に呑まれ、気付かぬうちに社会の歯車になってしまっている現代人は
この物語に間違いなく啓発されることでしょう。


歴史ものですが、説明台詞が苦になったり流れが理解できないということもなく、
登場人物の心情にドンドンのめりこんでしまいました。


「雪霜に 色よく花の さきかけて 散りても後に 匂う梅が香」

芹沢局長のアッパレな生きざまに号泣必至です!!

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2014/01/24  投稿者:みかんさん

『七芒星』DVD

おすすめレベル:★★★★★

濃厚こってり新感線イズム!

あーこれこれ!新感線はこうでなくっちゃ!という気持ちが溢れてくるお気に入りの作品。


最近のキラキラド派手な公演もいいけれど、
この頃の少年漫画をそのまま舞台に引っ張り出してきたかのような雰囲気は
エンターテイメント大好きな新感線ファンにはたまらないハズ!

腰に手をあて「アーッハッハ☆」
ボケとツッコミならぬ、ボケとボケの応酬(!?)

平成なのにどこか昭和を感じさせる(笑)新感線イズムに目が離せません・・・


もちろんアクションシーンも満載!
見るからに悪役より弱そうな主人公たちには、感情移入を通り越して
親のような気持ちで応援してしまいました。

強大すぎる敵を前に絶望する主人公たちがいかにして立ち上がり、向かってゆくのか。

決して強くない!けれどだからこそ見える、仲間との絆、愛、そして己を奮い立たせる勇気。


弱音吐いたっていいじゃないか、でも負けたくないって気持ちに嘘はつかない。

自分に正直になることを思い出させてくれる、熱い一枚です!




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2014/01/21  投稿者:てまきちゃんさん

『噂の男』DVD

おすすめレベル:★★★★★

笑いと恐怖の複合体

最近テレビドラマでファンになった堺雅人さん目当てで購入しました。

登場する人物全員がそれぞれに腹の中にドス黒い思惑を秘めていて、
それがお話が進んでいくうちにドンドン露呈していきます。
12年前と現在が交錯していき、明らかになる一つの事実、それに関わった人々の本性。
人間のエゴイスティックな一面を余すところなく表現していて胸糞悪くなるところもありました。

こういう話、私は好きでしたが凄く人を選ぶ作品だと思います。
後味が悪いので気分が落ちている時に観ると更に落ち込みそうです…
笑いもたくさんあるのに後半に行くにつれてその笑いすらも不気味で怖くなっていきます、
でも引き込まれていって最後まで目が離せない…魅力的なお話です。

役者さんたちの演技も素晴らしくて特に橋本じゅんさんと橋本さとしさんの漫才は
芸人さん顔負けだと思いました!

コメンタリーや特典も色々な裏話や楽しそうな役者さん方の様子が見れて満足でした。
買って良かった!と心から思えました。

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2014/01/13  投稿者:怪獣だ!ガオー!さん

『上海バンスキング』DVD

おすすめレベル:★★★★

時代を超えた名作

本作に収録されているのは、NHKで放送された編集版です。
よって要所にテレビで追加されたナレーションが割って入ります。
正直に言えば、手を加えられていない、純然たる上演版で見たかったというのがあるので、
星は4つにしました。しかし、お芝居自体は、5つ星です。

話は戦争へと向かう暗い日本を逃れ、上海に夢を見たジャズメンたちとその男たちに振り回される
女の物語。
主人公まどかは演じる吉田日出子独特の台詞まわしで、なーんも考えていないようで、
実は傷ついている女性像が描かれ、それを囲むジャズメンたちは、串田、笹野の二人によって、
だらしない一面がありながら、憎めない陽気な男たちが描かれています。
彼らの明るさは、やがて忍び寄る戦争の影とコントラストになって、せつないクライマックスへと
結びついていきます。
(※因みに小日向文也氏は、端役なので印象に強く残りません。ファンの方は期待しすぎないでください。)

戦争時代を舞台にした話と言うと、戦後生まれにとっては、ピンと来ない一面もあるかも
しれませんが、例えば芸術を志した人、歌手、音楽家、作家、画家、漫画家、芸人等など…。
その多くは、やがてその夢を諦めた人が占めるでしょう。
そんな経験がある方なら、本作を見て自身とオーバーラップさせるところもあるはず。
戦争時代と言う側面から重ねることが出来なくても、夢破れるという部分では、
十分感情移入できる作品です。

さて、2014年に本作の姉妹作的存在の「もっと泣いてよフラッパー」が再演されますね。
私も観劇に行く予定ですが、本作「上海~」も後々再演されるとうれしいな。
ただ、吉田日出子の演技を超えるのは、相当ハードルが高いけど…。
例えるなら山田康雄のルパンを引き継いだ栗田貫一が受けたぐらいのプレッシャーがかかりそう。
それほど本作のまどか役は、はまり役です。

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2014/01/08  投稿者:さん

『遭難、2012年版』DVD

おすすめレベル:★★★★★

喜劇とはかくありなん

風刺のきいていない、ただ笑えるだけの喜劇は真の喜劇とは言えない。
この作品はまさしく『喜劇』と呼べる作品である。

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