すばらしい!と残念。
2回観劇しましたが、到着後すぐ観ました!
久しぶりにどストレートないのうえ歌舞伎です。
大きな物語×アクション×笑い×ハードロックのバランス、素敵。
天海さん、さすがのオープニング前のダンス、そして強さ。「阿修羅」を思い出しました。
松山ケンイチさん、完璧に新感線のキャラクターになっていたと思います。
早乙女太一くん、いつもとは違うキャラの剣士でした。
ツッコミを入れたり、いつもよりちょっぴりちゃらい兄ちゃん。
タチカゲ(早乙女友貴さん)との一騎打ち。早い高難度な殺陣。
階段や高さの違う段差がある盆の上でお互いに上がったり下りたりしながらの立ち回り。
すごすぎ。
そして、川原さん演じる薙刀の将軍との立ち回り。
カッコ良過ぎ。
なんというか「はいはい、これが見たいんでしょ?」
とでも言っているかのように、たっぷりと立ち回りがあって大満足。
蒼真が将門の代わりに兵を率いることを決意するときの曲、
歌(アオドクロ以来にかっこよすぎて泣きそうになりました。)
じゅんさんの馬!馬!馬が主要キャストて!
しかも、馬のしぐさ上手すぎ。
蝦夷の常世王登場シーン。
「彼ら野にありて、未だ帝に従わず、山を駆けること禽のごとく、草を走ること獣のごとし」のフレーズは、「アテルイ」を思い出した。
この「アテルイ」の話が時代を下って「蒼の乱」につながっていると思うと面白い。
全体的なストーリーは正義が悪者を倒したら終わりではなく、
政治や民族の思惑が絡みつく複雑さはあるけど、THE新感線の感じがしてとてもうれしかった。
ラストシーンの草原は、ホンマに気持ちのいい草原みたいでよかったですね。
とにかくヒーローがでて、ハードロックで立ち回りがあって、歌やダンスがあってわくわくする、THEいのうえ歌舞伎(いろいろあってそれも面白いけど)が一番好きで、これが好きで新感線が好きになったんだな~と改めて実感しました。
特典映像のメイキングは、今までで一番面白かったです。
稽古風景がたっぷりあったのが個人的にうれしかったです。
キャストのみなさんのオフショットや演出風景を見るのが大好きなので、
これだけでも買う価値をあったなあと思いました。
もちろんインタビューもいいけれど、
演出のようすを見ることで本編の楽しみ方も変わるような気がするので、
これからも稽古風景がたくさんみたいです。
お誕生日などキャスト・スタッフの仲良さげな様子は見てて癒されます。
ただ・・ただ・・
新しいDVDを買うたびに思うのですが、
本当に本編でのスローモーションなどの加工をやめていただけないのでしょうか。
DVD買った時のコメントにずっと書いているのですが、
スローモーションや最近では場面転換の間をカットしすぎて
急に次の場面になったりすることに観ていてとても違和感があります。
作品自体は生でも観ていてとても好きなのに、
なんだか流れというかリズムが崩れてしまって気になって集中できないときがあります。
予告編でそのような加工をするのはしかたがないと思いますが、
個人的には「劇団☆新感線の舞台が観たい」のであって
「ゲキ×シネが観たい」訳ではありません。
映画ではなくて舞台が観たいのです。
一時期に比べて、立ち回りの時にアップにし過ぎて
何をしているのか分からないという場面があまりなくなったことで、観やすくなりました。
生では見られないアップでの役者さんの表情も見られて、
新感線のダイナミックな「生の」舞台を味わえるのがDVDの醍醐味だと思っています。
今後のDVDでは、加工がなくなることを願っています。