駿府に近い森では、はぐれ忍びの猿飛佐助と由利鎌之助が、徳川家康の首を取ろうと待ち構えていた。
すると霧隠才蔵、根津甚八、穴山小介、筧十蔵、三好清海、三好伊佐、さらに彼らの首領・真田幸村が現れ、森に潜んでいた徳川方の伊賀忍者を次々に打ち倒す。
そこへ服部半蔵を伴って現れたのは家康。
じつは家康は、かねてから幸村を味方につけようと画策しており、幸村はそのために家康に会いに来たのだった……。
一方、大坂城では、豊臣秀頼と淀の方が、大野修理亮治長・治房兄弟とともに、幸村の到着を待ちわびていた。
やがて望月六郎を伴った幸村の息子・真田大助が参上。
続いて幸村が現れると一同は安堵するが、まだ実績のない幸村が提案した出陣案は、却下されてしまう。
その頃、大勢の人で賑わう大坂城下では、幸村を追って大坂へ来た佐助と鎌之助が、飯処で働く若い娘ハナをめぐって、青海と伊佐と小競り合いを起こしていた。
そこへやって来た幸村に、鎌之助と佐助は家来にしてくれと頼み込む。
こうして、幸村のもとに揃った真田十勇士。
しかし、佐助が事件を起こし……。
K.Nakashima Selection Vol.20
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