そう、最高だあぁぁぁ!まさにこの一言に尽きます!

新感線30周年記念興行と銘打っての本作。
やってくれました、期待を大きく上回ってのお祭り騒ぎ。
奇想天外、荒唐無稽もなんのその、
五右衛門古田アニキと女海賊天海アネゴが中世ヨーロッパで大暴れ!の巻。

天海姉さんは待ってました!のハマリ役!
男前でキップのいい姉御アンヌをある時は凛々しきオスカル、ある時は悲しみのジャンヌダルクと変幻自在、コスプレ三昧。
いやマジ半端ないっす、オーラが!

みはるさんの宝塚時代からのファンは失神ものと言う言葉に納得だけど、いえいえ宝塚時代は知らなくとも、生舞台でチケット持ってるのに当日券に最前列で並んでる海外の一団や、ゲキ×シネ上映館のそこかしこで聞いた「天海さん、超かっこいーっ」の声を私は知っておりまする。
「かっこいい」とはこの人の為にある言葉だと実感。

極め付きは舞踏会のシーン。
最初はあれっ?だけど(付け焼刃だかんね)そのあとに・・・おぉ!これは!　
中島さんファン心理わかってますねぇ。
この1曲で女性達のハートをゲット!鷲掴み。
わたしもコレでヤラレちまいました。大満足のひと幕です。

そして彼女とがっぷり四つに組んだ古田新太アニキ!
五右衛門と言えば俺だぜとばかりにお茶目で、剛毅で、ちょいエロで、むっちゃつえー当たり役を緩急自在に演じてくれます。
白い太腿も艶めかしく赤フンひらつかせての立ち回りはサングリアでなくても惚れ惚れします。
じゅんさんとのアドリブ合戦?もお楽しみ。変態オヤジ達の面目躍如?

さて、テイストはと言うとこれまた満載、ロックをベースになんちゃってミュージカルにオペレッタ風あり、フラメンコあり、ウェスタンあり。
アイドル路線にアニメにムード歌謡!殺陣にコメディーまさかのカブリモノ、なぜかカブキ?となんでもありのごちゃ混ぜエンタティメント。
ライブ中継といい、黒子さんといいアイデア満載、こんな舞台世界中どこにもありません。

お話はわかり易く、でも伏線いれてどんでん返し。
メロディーラインも耳に馴染むポップス調。笑って惚れてキュンとして。
最後は生バンドにノリノリ、みんなで踊ってここはライブ会場?か。
下は小学生から上は爺ちゃん婆ちゃんまで楽しめること間違いなし!
こんなにスカっとする痛快作、滅多にお目に掛かれません。


特筆すべきは映像特典!
記者会見からトークショーまで薔薇サムの世界を網羅。日替わりアドリブも楽しい。
天海チャンネル、最初は気づきませんでした(汗)ナニ、コレ。
わざわざ特典に入れなくても・・・どうせ何回もリピするんだから・・・
擦り切れるまで見ちゃうんだから・・・
(私の友人はそれを見越して自分用、みんなと一緒用、保存用と3つ購入した。いやホントマジで!)で、途中で気がついた。カメラ違うじゃん!
おぉ、あの見たかったエンディングの腕の下が写ってる!
やっぱ皆を鼓舞してたのね・・・彼女らしい・・・うっ(泣)とファン垂涎の1巻です。

役者たちのらしい・エンディングに感動。カテコで一体。
私にとって初・生・新感線のこの作品。
出会えたことに感謝!ハマってつながれ薔薇サムの輪。
興奮と幸福感に包まれる至福の時間をご堪能あれ!!