『ジャンヌ・ダルク』DVD
投稿者: ホーリーさん
もともとジャンヌ・ダルクが好きで、ちょっと気になっていたのと、 中島さんの脚本だということで購入しました。 ところが、観て...
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2011/07/10 投稿者:田舎初段さん おすすめレベル:★★★★★
辛辣な笑い
自己正当化。人間誰でも陥る悪魔の囁き。だって、私は悪くない。
主人公・里見先生の壮絶な自己正当化の戦いは行き着くところ、不毛な荒野のようなトラウマの砂漠の中で
アリ地獄のようにもがき苦しむだけでしかない。それでも同僚を巻き込んで悪意の罠(はたから見ると間抜けなトラップだが)
に引きずり込もうとするその修羅のような姿・・・
不覚にも笑ってしまった。無茶だもの。いくら言葉を重ねても無理だよ。先に切れたものが勝ちってか?
それはこっちも社会人として許さないぞ。一見、社会(学校)の病巣に鋭く切り込む、と見せておいて実際は強烈無比な、
でも本当は脆弱なエゴイストの里見先生に徹底的に自己正当化、自己愛をぶちまけさせることで何を見せたかったんだろう。
本谷有希子は? いろいろと考えられるが、きっと答えはないのだろう。
不思議と、見終わった後に疲労感が残った。心地よい疲れだった・・・
2011/07/10 投稿者:サエさん おすすめレベル:★★★★★
Don't think! Feel!
自分がはじめて観た演劇です。
ここに何があるのかはっきりとは分からないけど、何かがあるような気がする。
はっきりとは見せてくれない感じに惹きつけられます。
本谷さんに嫉妬、です。吉本さんの声に癒されます。
とにかく吉本さんがいいです。素敵です。
本谷さんの作品では大体吉本さんがみられます。
その中でも、乱暴と待機の吉本さんはいいです。
これさえみれば新型インフルエンザにも勝てるでしょう。
吉本さんがでているというだけでもみる価値はありますが、本谷さんの作品の魅力として、
簡単に感動させてはもらえない感動を私は感じました。
やっぱり本谷さんに嫉妬、です。
2011/07/10 投稿者:アヤさん おすすめレベル:★★★★★
歪んだ依存関係に引き込まれる
"復讐"という固い鎖で結ばれたお兄ちゃんと奈々瀬。
女への復讐を考えるが故に監視し続ける男と、男に復讐されるために
監視されることをも受け入れる女。
普通では理解できない歪んだ関係の二人の間に飛んで火に入る夏の虫
とその彼女。
あまりの歪みっぷりに、むしろ潔さを感じられました。
馬渕さんは結構前にテレビで見た印象しかないのですが、
こんなにブラックで繊細な役を演じられるなんてすごいですね。
次は「偏路」を見てみたい。
2011/07/10 投稿者:うずまきサンドさん おすすめレベル:★★★★★
乱暴すぎて怖ッ!
「本谷×女優」シリーズ第1弾。馬渕英里可さんが主役です。
「女優・マブチが乱暴に演出される!」
このキャッチコピーに、いらん想像を掻き立てられ(笑)
恐る恐る鑑賞・・・。
正にコピーどうり!馬渕英里可さんをこんなにムカつく女に仕立ててしまった本谷有希子・・・怖ッ!
すっごくムカつくのに、なんだかスッキリしないのに、グイグイ観てしまっている自分も怖ッ!
もう、これはネガティブな気分の時にこそ、是非おススメしたい作品です。
2011/07/10 投稿者:リンゴさん おすすめレベル:★★★★★
滑稽 について 考える 投稿者:リンゴ
これは、私が初めて本谷さんの舞台を観た作品です。
ここから、毎回「劇団、本谷有希子」を観るようになりました。
馬渕さん演じる主人公、奈々瀬の痛々しいギャグが、妙にツボにはまってしまいます。
けれども同時に、その痛々しさに胸が痛みます。
一生懸命な奈々瀬を見ていると、一生懸命な自分を思い出し、そこに生まれる痛々しさも蘇ってきます。
胸にグサグサと色々なものが刺さり、でもそれを「可笑しい」という感情にカテゴライズすることによって、
痛みが消えていきます。
滑稽な自分と、クールな他人。滑稽な他人と、クールな自分。
いずれも、この作品を観ていると、感じなくてはいられなくなります。
舞台を観終わって日常に戻り、滑稽な自分を奈々瀬に重ね、それでも一生懸命に生きているんだと自分自身を励まします。
滑稽な他人を奈々瀬に重ね、それでも一生懸命に生きているんだと他人を無駄に卑下し笑うことを止めます。
常人なんか存在しなくて、すべての人間は滑稽なんだと思いました。
そして、DVDが発売された時に、もう一度観なおしたいと早速購入をして、久しぶりに奈々瀬に会うと…
切なくて涙が出ました。
それは、一度舞台で観てから、自分自身の考え方に変化があったこと。
そして、舞台では気が付かなかった小さなしぐさに奈々瀬の気持ちが見えて、
生で観た時とは異なる胸の痛みを感じました。
痛みを感じるというのは、必ずしも嫌な気持ちではないと思います。
痛みは時には目を覚ましてくれます。
痛みは時には励ましてくれます。
痛みは時には成長が必要な自分に気が付かせてくれます。
このように、感情をそして自分の持つ概念を変えてくれる作品が『乱暴と待機』なのではないでしょうか。
なんて、真面目にレビューを書いていますが、実際に家でDVDを観ている時はゲラゲラと笑って観ています。
重さを感じつつも、観ている自分は笑顔です。
なんでしょうか、この不思議な感覚は…。
まだ、ご覧になっていない方は、ぜひこの不思議な感覚を味わってみてください。
2011/07/10 投稿者:いつまでも待つ男さん おすすめレベル:★★★★★
馬渕さんがスゴイわ~
普段はすっごくキレイな女優さんであるはずの馬渕英俚可さんも、スウェットを着て、ダサいメガネをかけると、
こんなにもイケてなくなるんだ、と、演劇と本谷有希子の恐ろしさを知りました。
いったい彼女はなんでこの芝居に出たんだろう、
しかも「こんな役をやりたかったの!」とイーオシバイのサイトにも書いてあるし。
と、思ったけれど、やっぱり最終的には納得しました。純粋にこの芝居の構成が面白いんですね。
そして、最終的には観客もお兄ちゃんのキャラクターを愛せてしまうというのがすごいところです。
不思議ですね。だから、結末がすごく切ない。
あと、吉本さんという役者さんは本谷作品の常連さんのようですね。
個人的にはあのクセのあるしゃべり方が心地よいです。
吉野家の飛行機の中みたいなCMで、フライトアテンダント役で出ていてビックリしました。
この作品には全然関係ないけど。
2011/07/10 投稿者:ポニョさん おすすめレベル:★★★★★
しんどいけど面白い!
まずは馬渕さんのはっちゃけぶりに驚きました!!
4人芝居という少ない人数で、小さい劇場での濃密な芝居は、こっちが息苦しくなるようなドキドキ感がありました。
面白かったけどしんどかった。しんどかったけど、面白かった。
んー。しんどいことと面白いことが好きな人はぜひ観て欲しいです!
2011/07/10 投稿者:ラブのぶはヴュさん おすすめレベル:★★★★★
秀逸なタイトル
生の舞台を見ることができなかった作品なので、DVD化は嬉しい限りです。
馬渕さんのちょっとすっとぼけた、でも黒いキャラクターが大好きです。
他のお芝居に出ているイメージとはずいぶん違って、楽しめました。
本谷さんのお芝居とか小説の魅力と言えば、設定とか、登場人物とか、お話しの展開とか、
色々とあると思うのですが、わたしは何と言ってもタイトルにまず惹かれます。
さすが、作家さんだなーと思うちょっと捻っていてメッセージのあるタイトルを見ると、
どんな舞台になるのかドキドキします。
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