壮絶な愛と人間のドラマを描くいのうえ歌舞伎の新たな挑戦!
新感線にとっても新たな挑戦を試みた作品でもありました。
絶大なる人気を誇る《いのうえ歌舞伎》シリーズの最新作として2012年に上演された本作は、新感線の魅力の一つである迫力ある殺陣、ケレン味ある演出はもちろんのこと、悲劇「オイディプス王」をベースに親子愛、兄弟愛、友人愛、そして男女の愛と様々なアイの形と、運命に翻弄される壮絶な人間の業を描き、観客の心を強く揺さぶる作品となりました。
ゲキ×シネ史上に残る屍山血河の大激突と切ない愛の物語
新感線に出てほしい俳優として、ファンが待ち焦がれていた藤原竜也さん演じる若武者ラギ。
初舞台を93年に新感線の舞台『TIMESLIP 黄金丸』で踏んだ永作博美さん演じる暗殺者シレン。
物語はこの二人が出会うところから始まります。
複雑に絡み合う野心と裏切りが、二つの孤独な心をなぶり、翻弄してゆく……。
人気・実力を兼ね備えた二人が魅せる男として、女として、人としての葛藤をぜひじっくりと堪能して下さい。
また、二人が狙う南の王ゴダイを演じる高橋克実さん、ラギの父にして北の重臣であるキョウゴクを演じる新感線の看板役者・古田新太らの重厚な演技も見どころの一つです!