復興とともに新たな混沌が生まれつつあった1950年代の日本。シノギの世界でも血で血を洗う争いの末、新たな勢力がのし上がりつつあった!
その中の一つが、関西の港町・神部をシマに戦後の混乱の中で勢力を拡大した沙鷗組である。その中心にはブラジルの血を引く若頭筆頭・亜牟蘭オセロ(三宅健)がいた。
図抜けた腕っぷしと度胸を武器に、若頭補佐の汐見丈(寺西拓人)とシマを広げてきたオセロ。しかし、四国の振興ヤクザ観音組に組長を射殺された際、村板医院の娘、モナ(松井玲奈)と出会う。彼女に惚れたオセロは自分にとっての"幸せ"について考えを巡らせ、沙鷗組を抜けてモナと夫婦になろうと決める。
これが先代組長の未亡人アイ子(高田聖子)の逆鱗に触れる!アイ子にとって、二代目組長になるはずだったオセロの足抜けは、自分と組に対する裏切りにほかならなかった。そして、モナに惚れた市議会議員の三ノ宮一郎(粟根まこと)からは、モナと結婚させると言って金を引き出していたのだ。目論見をだいなしにされたアイ子は怒り心頭、オセロを地獄に突き落とそうと心に決める・・・。
一方、オセロの襲名辞退を知った沙鷗組の上部組織・赤穂組は、四国から船で来襲する観音組を倒すことを条件にオセロの足抜けを認める。オセロは瀬戸中の漁師を束ねる顔役・紋田の力を借りて観音組を海上で迎撃!作戦は見事に的中し観音組は壊滅に追い込まれた!
祝杯を挙げるオセロたち。その陰でアイ子は部下の布引から「オセロはモナを庇うため、組長を見殺しにした」とデマを吹き込まれ、組長を殺したのはオセロだったと思い込む。
復讐に燃えるアイ子はオセロに「モナが汐見と関係し、不貞を働いている」と嘘を吐く。そして彼の不信の念、嫉妬心を巧みに掻き立てていく。嫉妬に狂い、真実を知りたいと苦しむオセロ。そんなオセロの姿に困惑し、途方に暮れるモナ・・・・・・。
人の悪意が生む言葉に翻弄されるアイ子、汐見、モナ、そしてオセロ。その渦は周りを呑み込んで大きくなっていく。そして人々を取り返しがつなかい悲劇へと誘うのだった――。
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純情ヤクザの、滾り迸る激情!愛しすぎた男の悲劇が幕を上げる!!
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