映画制作を再開させたばかりの東活映画社長・堀田久(三宅裕司)と監督の 井上松之助(東貴博)は、ボンクラ役者の獅子錠児(渡辺正行)くらいしか、主演男優がいないことに頭を悩ませていた。
原因は、ライバルの日日映画が東活 潰しのために企んだ「役者はひとつの映画会社にしか出演してはいけない。監督やスタッフも同様」という『五社協定』にあった。
東活は自社で新たなスタ ーを発掘するため“東活ニューフェイス”オーディションを開催するが、そこには西裕次郎(小倉久寛)など、冴えない連中しか集まってこない。
一方、日映の社長・田永唯一(ラサール石井)と専務の安田専一(小宮孝泰)は、五社協定とトップスター・旭圭四郎(伊東孝明)のおかげでヒットを連発していた。
しかし旭には、東活の大部屋女優・南野美枝子(河本千明)との恋愛、という秘密があった。
ライバル会社同士の叶わぬ恋だったが、唯一その秘密を知っている凄腕メイクのおばちゃん(中村メイコ)だけは応援してくれていた。
倒産寸前の東活は、数少ないドル箱歌謡映画の女優・滝野屋水江(小林幸子)の発案で、日映の金庫から五社協定の誓約書を盗み、旭圭四郎を引き抜いて映画を作ろうと企む。
日映の金庫番号を知っているという、スターを夢見て田舎から出てきた農家の大館物太郎(伊東四朗)の協力を得て見事作戦に成功した東活は、とある大物監督(春風亭昇太)のメガホンで撮影を開始するのだが――。
果たして映画制作に情熱を注ぐ彼らは数々の苦難を乗り越え、銀幕の掟を打ち破ることは出来るのか!?
日本屈指(?)の黄金一座、奇跡のタッグついに実現!!