舞台は病院の一室。
大手術を受け、大量の輸血により性格が豹変した二人の男性の物語。
中井貴一さんで二人芝居といえば、「グッドナイトスリイプタイト」での戸田恵子さんとの夫婦役がコミカル&暖かくて、とても印象的だったのですが、本作の市原隼人さんとの性格が入れ替わる(!?)関係も、インパクトあり。
市原さんは初舞台とは思えない堂々とした存在感もそうですが、中井さんが醸し出す暖かい雰囲気は、性格が入れ替わるという重くなりがちなテーマに笑いのエッセンスを加えて心地良ささえ感じます。
またこの「カーディガン」でも夫婦がテーマに。
夫婦って難しいわー。と思う一方、難しいからいいのかしら?
つい最近入籍した私も楽しく観ることができたので、新婚さんにも熟年夫婦さんも夫婦ご一緒にご覧頂きたい作品です。(関)
いつも温厚で穏やか。柔らかなカーディガンが良く似合う、サラリーマンの田中亘(中井貴一)は、
車に撥ねられ、大手術の末に一命を取り留める。
いつも傍若無人なヤクザ・大下三樹夫(市原隼人)は、何者かに刺されて病院に担ぎ込まれ、
大手術の末に一命を取り留める。
同室になったふたり。やがて自分の異変に気づく。
突然の耳鳴り。そして、性格の反転。
院長を名乗る神林(外山誠二)は、それが手術時の"大量の輸血"によるものだとふたりに告げる。
人に遠慮ばかりしていた"かつての自分"に嫌気が差し、妻の弘美(キムラ緑子)を怒鳴りつける田中。
何番目かの彼女・遥(石橋杏奈)に妊娠を告げられた三樹夫は、この世界から足を洗うことを決め、
舎弟の公平(中尾明慶)を困惑させる。
田中の職場の後輩・今村(菊池均也)や、田中を撥ねた車を運転していた小野寺(伊藤俊輔)
という男も見舞いに訪れるが、田中と三樹夫はただ、ひとつの思いに、胸を高鳴らせていた。
自分は、生まれ変わるのだ。
そんな高揚感と共に、回りだす"新しい自分"の人生。
果たして、その行き着く先は―――?
東京:2010年11月1日(月)~11月23日(火・祝)/パルコ劇場
大阪:2010年11月26日(金)~11月28日(日)/森ノ宮ピロティホール
福岡:2010年12月3日(金)~12月5日(日)/キャナルシティ劇場
中井貴一×市原隼人=夢の共演
対決か?友情か?ドキドキして切ない極上人間ドラマ!!